昨今のエネルギー不足解消の意味でも注目を浴びている太陽光。そのエネルギー源は無尽蔵であり、また1時間の日射量で全人類が消費する1年間のエネルギーを賄うことが可能といわれております。その光のエネルギーを電気に変換するのが太陽光発電です。
最大の特徴は燃料が不要でロスが少ない点です。火力発電は排熱・送電ロスで約65%が家庭に届くまでに失われるのに対し太陽光発電は直流から交流へ変換の際のロス約10%のみ。発生場所と使用場所の距離が近いので送電ロスが殆ど生じません。
太陽光発電は大きく5つのエレメンツで構成されています。
「セル」と呼ばれる太陽電池の本体を並べて1枚の太陽光パネル(モジュール)を形成。住宅では主に屋根の上に設置される。発電装置の核となる要素。
モジュールで集めた直流電気を交流に変換(インバーター)
系統毎の直流電気を一つにまとめパワーコンディショナーに送る装置。
買電メーター・・・購入する電気量を量る
売電メーター・・・電力会社へ売った電気量を量る
現在、世界で最も普及しているセルの材料は下記の3種類です。
セルの中に小さなシリコンの結晶がいくつも入っている太陽電池。
変換効率は単結晶には劣るが大量生産が可能で製品価格が抑えられている。
SHARP、三菱MXシリーズ、京セラエコノルーツなど
セル全体がひとつのシリコン結晶になっている太陽電池。
変換効率は市販太陽電池では最大。しかしその分製造に時間がかかり高価。
三菱MAシリーズ,東芝,サンテック(中国),カナディアン(カナダ)など単結晶にアモルファスシリコン層を挟んだPanasonic、長州産業などのハイブリッドも
銅・インジウム・セレンなどをシリコンの代用として用いた多結晶。人工衛星にも採用。
低コスト品から高性能品まで幅広い。大面積化や量産化に向く。
ソーラーフロンティア,ホンダソルテックなど